桜ノ世界
第一章:サクラマウ
1、2人の日常
「早くしないと遅れるぞ……」
「わかってる……わかってるよ……」
俺は小さな手をぐいぐいと引っ張る。
遅刻寸前。
こんなにバテながらちゃんと頑張ってるじゃないか。
間違っても口には出せないけどそう思う。
それも自業自得だから仕方がないだろう。
「わかってる……わかってるよ……」
俺は小さな手をぐいぐいと引っ張る。
遅刻寸前。
こんなにバテながらちゃんと頑張ってるじゃないか。
間違っても口には出せないけどそう思う。
それも自業自得だから仕方がないだろう。