桜ノ世界
第一章:サクラマウ

1、2人の日常

「早くしないと遅れるぞ……」

「わかってる……わかってるよ……」

俺は小さな手をぐいぐいと引っ張る。

遅刻寸前。

こんなにバテながらちゃんと頑張ってるじゃないか。

間違っても口には出せないけどそう思う。

それも自業自得だから仕方がないだろう。
< 1 / 20 >

この作品をシェア

pagetop