桜ノ世界
2、2人の出会い
俺がまだ6歳の誕生日を迎えたばかりの頃だった。
保育園に行くときに気付いた。
玄関を出て道路を挟んだ真正面。
その空き地に家を建てていたのだ。
毎日少しずつ出来上がっていく家に、心踊る。
自分の家じゃない。
引っ越してくる家族に、自分と同い年の子供がいることは、以前から聞いていた。
だからこそだ。
どんな人だろう?
仲良くできるかな?
そういった思いで溢れていた。
そして2ヶ月後には人が住み始める。
「同い年なの? うちのサクラと仲良くしてね」
目の前に引っ越してきた女の子の母は、優しそうな笑顔で言った。
保育園に行くときに気付いた。
玄関を出て道路を挟んだ真正面。
その空き地に家を建てていたのだ。
毎日少しずつ出来上がっていく家に、心踊る。
自分の家じゃない。
引っ越してくる家族に、自分と同い年の子供がいることは、以前から聞いていた。
だからこそだ。
どんな人だろう?
仲良くできるかな?
そういった思いで溢れていた。
そして2ヶ月後には人が住み始める。
「同い年なの? うちのサクラと仲良くしてね」
目の前に引っ越してきた女の子の母は、優しそうな笑顔で言った。