「Last note」〜矢崎円香の恋慕事情。
「パパぁっ……」

「……おい、大丈夫か?」

目を開けると、違和感に気づく。

寝転がる私の目の前に、
なぜ、寝転がる難波さんがいるのだ……?

「うっわぁあ!?///」

「ちょ!!…おわっ!?」

私が突き飛ばすと、
難波さんはソファから落ちた。

どうやら私は昨日、難波さんに手を掴まれたままいつの間にか寝てたらしい。

「ご、ごめんなさい…びっくりして。」

「おまえ…うなされてたから心配したのに。
この仕打ちはないだろう…。」

丈夫な体の難波さんはすぐに起き上がると、
ソファの下で胡座をかいて私を見て言った。

「ってゆうか!そもそも難波さんが昨日!
私の手を掴んできたんですよ?!うなされてたから心配したのはこっちのセリフです!」
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