「Last note」〜矢崎円香の恋慕事情。
「…5時半、か。」

事務所の時計を見て、難波さんは呟く。

「もう、行くんですか?」

「シャワー浴びたら行ってくる。」

大きな欠伸をしながら難波さんは肩をまわした。

「……はい。難波さんは、
何の夢を見てたんですか?」

そう聞くと、一瞬表情が曇った。

「……昔の夢だ。矢崎さんは父親の夢だろ?」

「え?はい…。」

簡潔に返事すると、少し黙った後に難波さんは真剣な表情で言った。

「矢崎さん…この事件でもし、俺に何かあったら本部の本田刑事とゆう人を頼れ。」

「え……?難波さん?!」

そう言ってシャワールームに入っていった。
さっきのは…何?
この事件、やっぱり何か気になってしまう。
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