「Last note」〜矢崎円香の恋慕事情。
「おはようございます!」

「矢崎さん、パジャマのままか?
顔を洗って着替えておいで。」

比嘉警部補はギョッとしている。
そんな目で見られると申し訳なくなった私はすぐに言う事を聞いて身だしなみを整えた。

洗面所から戻ると、比嘉警部補は私が開いてたパソコン画面とソファの毛布を交互に見つめていた。

「矢崎さん、難波くん昨日ここに泊まったのか?」

「はい。ソファで寝てて、
6時にはもう事務所を出ましたよ。」

「このページも難波くんが?」

「それは私です。難波さんが昨日寝言で言ったんです。様子がおかしくて、心配でつい調べてしまって…。」

そう言うと、比嘉警部補は私のデスクの椅子にかけて渋い顔をした。

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