「Last note」〜矢崎円香の恋慕事情。
「やわに見えませんよぉ…でもっ!」

「もう分かったから、こっちに来い。」

撫でてくれていた手が、
私を抱きしめてくれた。

耳元で鼓動を感じて、生きてるのを実感した。

「難波さん…守ってくれてありがとう。」

「あぁ。俺もやっと、
この手で大切な人を守れた。」

「…それは、私が保護対象だからですか?」

難波さんは、私をじっと見つめたまま。

ねぇ、その沈黙…なに?

私、バカな事言っちゃってるの?

"おまえを女として見てる!!"

あの言葉の意味を知りたいんだ私は…。

「…ここは病院だよな。」

「へ??はい、そうですけど…。」

難波さんは何か考えてる?
白い天井を真剣な顔で見つめてる…。
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