「Last note」〜矢崎円香の恋慕事情。
「なぁ、矢崎。」

難波さんの指が私の唇に触れた。

「……はい。」

「やっと、言ってくれたな…。」

目を閉じると、難波さんの唇が

優しく触れた……。


ーーーーーーーーー

難波さんを好きになって、良かった。

この瞬間、私は

あのトラウマの日々がキラキラと

消えていくような感覚を味わった……。

あの日々があったから、

今の私がいて、難波さんや皆と出逢えた…。

いつか昔、
"過去は変えられない"と

誰かに聞いた事があるけれど、

私はそんな事はないって思う…。

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