幸せになりたい
卒業式が終わり、そろそろ春休みに入るとき。

また、東野からLINEが来た。

「話があるんだ。いま大丈夫?」

(もしかして……)

私「いいよ、いま暇だし。」

東野「好きな人が出来た、誰だと思う?」

私「え、誰だろう……。」

東野「当ててみ笑」

私「うーん、○○ちゃん?」

東野「んな訳ないじゃん笑」

私「じゃあ……□□ちゃん??」

東野「違うって!笑」

どんどん頭に思い浮かぶ人を言う私。

東野「まだ気づかない?」

私「うん、こんなん分かるわけないやろ!」

東野「仕方ないなぁ笑」

東野「好きです」

私「え……?」

東野の元カノとは顔も似てないし、性格も似てるかわからないし、第1私は毒舌なこともあり嫌われやすい性格だ。

優しくて好かれやすいタイプの東野とは大違いだし、聞きたいことが沢山あった。でもそれより、今は返事。

私「実は、あの勘づかれた後もずっと好きやったで。」

東野「本当に?」

東野「こんな事言うのすごい恥ずかしいけど……」

東野「付き合ってください。」

私「もちろん。よろしく。」

嬉しかった。今まで経験したことないくらい。
半年くらいこの恋に苦しんでいたけど、もう苦しまなくていい。

真っ先に言ったのは桜。

私「東野から告白された!」

桜「くそ……私より先に夏希がリア充か……幸せにな!」

祝ってるのかよく分からない桜らしい言葉に思わず笑ってしまった。

2年生でも同じクラスになれた私達。周りからいじられたりもするけど幸せだ。
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