アンドロイドに眼鏡は必要か?
十五歳の時には大学を飛び級で卒業し、以後、研究室にこもって研究を続けていた。

周囲の人間はヴァレットの発想についていけず、彼もそんなことにはかまわずに話し続けるものだから、気付けば変人の烙印を押され、ひとりきりになっていた。

もっとも、ヴァレット自身は少しも気付いていなかったようで、さらに変人扱いされるようになる。

ヴァレットは死について研究しており、どうすれば永遠に生きられるのか模索していた。

そしてとうとう、その方法にたどり着いたと発表。

自分を被検体に非人道的な実験を行おうとして学会を追放される。

当然、論文は破棄され、その後の博士の行方は誰も知らなかった。


カスミはヴァレットの再来といわれるほどあたまがよかった。

ヴァレットと同じく、十五歳の時には大学を飛び級で卒業し、研究室に入る。
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