夢はダイヤモンドを駆け巡る
小神が学校を休んでいる間にわたしの周辺で起こった変化は、何も食堂革命だけではないのだから。
「先輩。わたし、超能力消えちゃったみたいなんです」
本当はさっき食堂でランチの話をした後このことを打ち明けるつもりだったんだけどな、と思いながら、わたしは話し始めた。
「ある時ある人の夢を覗き見した次の夜、ふとわたしは気付いたんです。
その夜見ていた夢が他の誰のものでもなく、自分自身の夢だってことに。
その夜以降、わたしは毎晩自分の夢を見るようになりました。
だからきっと、わたしの夢を覗き見る超能力はまた別の誰かに転移したんだと思います」
小神が眠っているのをいいことに、わたしは小声で語り掛けていたのだが、小神は目覚める気配もない。
ぐっすり寝込んでいる。
本当に大丈夫か?
「先輩、ごめんなさい。最後に覗き見た夢っていうのは――小神先輩の夢なんです」
「先輩。わたし、超能力消えちゃったみたいなんです」
本当はさっき食堂でランチの話をした後このことを打ち明けるつもりだったんだけどな、と思いながら、わたしは話し始めた。
「ある時ある人の夢を覗き見した次の夜、ふとわたしは気付いたんです。
その夜見ていた夢が他の誰のものでもなく、自分自身の夢だってことに。
その夜以降、わたしは毎晩自分の夢を見るようになりました。
だからきっと、わたしの夢を覗き見る超能力はまた別の誰かに転移したんだと思います」
小神が眠っているのをいいことに、わたしは小声で語り掛けていたのだが、小神は目覚める気配もない。
ぐっすり寝込んでいる。
本当に大丈夫か?
「先輩、ごめんなさい。最後に覗き見た夢っていうのは――小神先輩の夢なんです」