夢はダイヤモンドを駆け巡る
第6話
わたしが驚きを隠せず、小神に問いかけようとすると小神はそれを手で制した。
「その光景を、松本くんははっきりと目にし、耳にし、その結果自分の体がいつの間にやら震え出していることに気が付きました。
震えを止めようと思っても止まらないのです。
松本くんは、上級生を前にして何の躊躇もなく反論し己の意思を貫く女子生徒から目が離せなくなりました。
その女子生徒の言動は、それまでの松本くんには考え難いものでした。
上級生のアドバイスを受けておきながらお礼を言うこともなく反論し、自分の考えでメニューを選び取る。その女子生徒の姿がただただ眩しく感じられたのです。
それ以来、松本くんは別のクラスに在籍する同級生の女子生徒
――星野かおるから目を放すことができなくなったのです」
「その光景を、松本くんははっきりと目にし、耳にし、その結果自分の体がいつの間にやら震え出していることに気が付きました。
震えを止めようと思っても止まらないのです。
松本くんは、上級生を前にして何の躊躇もなく反論し己の意思を貫く女子生徒から目が離せなくなりました。
その女子生徒の言動は、それまでの松本くんには考え難いものでした。
上級生のアドバイスを受けておきながらお礼を言うこともなく反論し、自分の考えでメニューを選び取る。その女子生徒の姿がただただ眩しく感じられたのです。
それ以来、松本くんは別のクラスに在籍する同級生の女子生徒
――星野かおるから目を放すことができなくなったのです」