私の彼氏は真面目過ぎる!【完】
第五話 いい彼氏の条件:真剣交際であること
中華料理店を出て、近くの川沿いを散歩することにした。対岸のビルや観覧車の煌めきが、ドラマのワンシーンのように私たちの夜を飾る。
仕事終わりのジョガーや、カップルしかいない川辺を二人で歩いていると、なんだかロマンチックな気分だ。
これで明日仕事がなければもっといい気分なんだけどな~。
明日、宗方さんが内勤だったら嫌だな。どんな顔を合わせればいいのか。
いや、きっと向こうの方が私の何十倍も気にしているだろう。
平常心、平常心!
春の夜のひんやりした空気で、ほてった頬を冷やしながらゆっくりと散歩していると。
「先ほどの朝井さんの機転の利かせようには、脱帽でした」
「機転というほどのものでは……」
そんな風に謙遜しかけた私を遮って、
「いえ。非常に頭の回転の速い方とお見受けしました」
仕事終わりのジョガーや、カップルしかいない川辺を二人で歩いていると、なんだかロマンチックな気分だ。
これで明日仕事がなければもっといい気分なんだけどな~。
明日、宗方さんが内勤だったら嫌だな。どんな顔を合わせればいいのか。
いや、きっと向こうの方が私の何十倍も気にしているだろう。
平常心、平常心!
春の夜のひんやりした空気で、ほてった頬を冷やしながらゆっくりと散歩していると。
「先ほどの朝井さんの機転の利かせようには、脱帽でした」
「機転というほどのものでは……」
そんな風に謙遜しかけた私を遮って、
「いえ。非常に頭の回転の速い方とお見受けしました」