私の彼氏は真面目過ぎる!【完】
第5章 私の彼氏はチャラいかもしれない
第一話 彼は何かを隠している気がする
「あー、そりゃ、そういう男もいるってもんだよ」
翌週の金曜夜、居酒屋にて。
先週の初デートでの出来事、そしてそのあとのメールのことを、私は洗いざらい大学時代の友人に告白した。
浩太郎からメールが来たあと、こちらからも反省のメールを簡潔に送った。
謝られるのが浩太郎には以外だったようで、何を言われているのか、よくわかっていなかったみたいだけど……。
タピオカミルクティーをぶちまけたワンピースは、洗濯した後もほんの少しだけシミが残ってしまった。じわりと残る、気まずい思い出の影のようにして。
「それは残念だったね、諦めな」
「ところがどっこいですよ」
「親父くさい表現ね」
「うるさいな」
次の火曜日、私が退勤してビルを出たところに、浩太郎が立っていたのだ。
『これをどうしてもお渡ししたくて』
そういって浩太郎が差し出したのは……
「ひょっとして、現金!? 金で問題を解決しちゃう大富豪だったの!?」
「なわけないでしょっ!」
翌週の金曜夜、居酒屋にて。
先週の初デートでの出来事、そしてそのあとのメールのことを、私は洗いざらい大学時代の友人に告白した。
浩太郎からメールが来たあと、こちらからも反省のメールを簡潔に送った。
謝られるのが浩太郎には以外だったようで、何を言われているのか、よくわかっていなかったみたいだけど……。
タピオカミルクティーをぶちまけたワンピースは、洗濯した後もほんの少しだけシミが残ってしまった。じわりと残る、気まずい思い出の影のようにして。
「それは残念だったね、諦めな」
「ところがどっこいですよ」
「親父くさい表現ね」
「うるさいな」
次の火曜日、私が退勤してビルを出たところに、浩太郎が立っていたのだ。
『これをどうしてもお渡ししたくて』
そういって浩太郎が差し出したのは……
「ひょっとして、現金!? 金で問題を解決しちゃう大富豪だったの!?」
「なわけないでしょっ!」