私の彼氏は真面目過ぎる!【完】
第6章 真面目過ぎる彼氏→ステキな彼氏
第一話 理想の彼氏育成計画
翌日からの出来事。
この週は自治体のお偉いさんなどを招く大きな会議が木曜日に開かれるせいで、月曜から部署問わず我々社員は朝から夜まで体を使い頭を使い、そして何よりも気を遣い、家に帰った頃にはもうへとへとという一週間なのだった。
つくづく感じること――。
性別役割分業とかいう昭和の遺物は令和の時代の私たちをも容赦なく追いかけ続けるものらしい。
「コピーなんて、手の空いた人がやれっつーの!」
給湯室で遠慮なく叫ぶ私を、花岡さんがなだめる。
「仕方ないですよ、お偉い方はみんな頭固いですもん」
「いくら何でも私たち裏方に徹しすぎじゃないですか? 今日1日でどんだけコピーとったんですかね、私!?」
「事務職だから――っていうわけでもないですよね」
花岡さんのその言葉に私は大きく頷いた。
この週は自治体のお偉いさんなどを招く大きな会議が木曜日に開かれるせいで、月曜から部署問わず我々社員は朝から夜まで体を使い頭を使い、そして何よりも気を遣い、家に帰った頃にはもうへとへとという一週間なのだった。
つくづく感じること――。
性別役割分業とかいう昭和の遺物は令和の時代の私たちをも容赦なく追いかけ続けるものらしい。
「コピーなんて、手の空いた人がやれっつーの!」
給湯室で遠慮なく叫ぶ私を、花岡さんがなだめる。
「仕方ないですよ、お偉い方はみんな頭固いですもん」
「いくら何でも私たち裏方に徹しすぎじゃないですか? 今日1日でどんだけコピーとったんですかね、私!?」
「事務職だから――っていうわけでもないですよね」
花岡さんのその言葉に私は大きく頷いた。