私の彼氏は真面目過ぎる!【完】
「道川さん、少し場所を変えましょうか」

 淡々とした口調で浩太郎は道川佐央里に語り掛ける。

 諭す口調、というほどのものでもない。

 だが彼女は素直にそれに従った。

「私、外そうか?」

 この場にいない方が、道川さんを刺激せずに済むのかもしれない。

 そんな慮りを見せたものの、浩太郎は首を横に振った。ついてきてほしいみたい。

 本当にいても大丈夫かな?
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