私の彼氏は真面目過ぎる!【完】
第二話 サヨナラを告げたいのですが
もっと驚くべきことは、飲み会続きだった週の末に起きた。
日曜の朝。この日はまる一日、大学の先輩の結婚式に出る予定で、私は朝からヘアセットやらちょっと気合いの入ったメイクやらで大慌てだった。
私が髪をアイロンで巻いているそのさなか。
ピンポーン。
玄関に誰かがやって来たらしい。
ちょ、こんなに忙しいのに誰ですか!?と思いながらモニターを見ると……。
「浩太郎!?」
来るなんて聞いてないんだけど!?
「朝からどうしたの?」
ドアを開けて浩太郎に尋ねる。中途半端な髪型で出るのはちょっと恥ずかしかったが。
「今日はおめかしして、とびきり可愛いね」
さらっと褒めてくれるその言葉に嬉しさを覚える。
「でも、可愛い分、気を付けてね。新婦側の友人とかいっぱい来ているだろうし」
あー、警告に来たってことね!
「大丈夫よ、私は浩太郎しか見えていないから」
はっきり言ってみせれば安心するはずだ。
……なーんて、そんなはずがなかった。
浩太郎の独占欲は、底なし沼なのだ。
日曜の朝。この日はまる一日、大学の先輩の結婚式に出る予定で、私は朝からヘアセットやらちょっと気合いの入ったメイクやらで大慌てだった。
私が髪をアイロンで巻いているそのさなか。
ピンポーン。
玄関に誰かがやって来たらしい。
ちょ、こんなに忙しいのに誰ですか!?と思いながらモニターを見ると……。
「浩太郎!?」
来るなんて聞いてないんだけど!?
「朝からどうしたの?」
ドアを開けて浩太郎に尋ねる。中途半端な髪型で出るのはちょっと恥ずかしかったが。
「今日はおめかしして、とびきり可愛いね」
さらっと褒めてくれるその言葉に嬉しさを覚える。
「でも、可愛い分、気を付けてね。新婦側の友人とかいっぱい来ているだろうし」
あー、警告に来たってことね!
「大丈夫よ、私は浩太郎しか見えていないから」
はっきり言ってみせれば安心するはずだ。
……なーんて、そんなはずがなかった。
浩太郎の独占欲は、底なし沼なのだ。