私の彼氏は真面目過ぎる!【完】
 彼氏として浩太郎は彼女である朝井ひばりの全てを管理したいのかもしれない。
 しかし誰がそんなことに耐えられるだろう?


 車から降りたとき、私の頭にあったこと。
(私には真面目過ぎる彼氏は向いていないんだ……!)

 マイナス思考に陥ると、その沼は深い。
 深く、深く、どこまでもマイナスへと突き進んでいく。

「別れようかな……」

 頭の中に浮かんでは打ち消し、また浮かぶ一つの選択肢――別れ。
 いよいよこの時が来てしまったのかもしれない。

 どうしよう。
 サヨナラを告げるべきだろうか?
 それとも、頑張って耐えるべきだろうか?
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