私の彼氏は真面目過ぎる!【完】
期待の欠片も芽生えないままに、見合いが始まった。
いざ顔を合わせてみると。
(意外とイケメンじゃん!)
くっきりとした太い眉に、きりりと引き締まった目。目力がもの凄くある。
鼻は丸っこく愛嬌があった。
口元は責任感のある風に真っ直ぐ、一文字に線が引かれているといった感じ。
肌の色は浅黒く、ガタイがいい。
実家の農家を継ぐと言うだけのことはあった。
「初めまして。大道寺陽人(だいどうじ・はると)です」
お見合い相手――大道寺さん一家が自己紹介をすると、すかさず村田さんが仲人としての仕事を開始した。
「陽人さんは、3年前にS大学の農学部を優秀な成績で卒業されたの。ただの農家の跡継ぎとは違うのよ、ね?」
いざ顔を合わせてみると。
(意外とイケメンじゃん!)
くっきりとした太い眉に、きりりと引き締まった目。目力がもの凄くある。
鼻は丸っこく愛嬌があった。
口元は責任感のある風に真っ直ぐ、一文字に線が引かれているといった感じ。
肌の色は浅黒く、ガタイがいい。
実家の農家を継ぐと言うだけのことはあった。
「初めまして。大道寺陽人(だいどうじ・はると)です」
お見合い相手――大道寺さん一家が自己紹介をすると、すかさず村田さんが仲人としての仕事を開始した。
「陽人さんは、3年前にS大学の農学部を優秀な成績で卒業されたの。ただの農家の跡継ぎとは違うのよ、ね?」