私の彼氏は真面目過ぎる!【完】
 ドアの前で一旦足を止めた。深呼吸を一つしてから、意を決してドアを開ける。

「「うえーーーーーい!」」

としか聞こえない叫び声が真っ先に鼓膜を震わせた。

 20代後半くらいの男性二人組が椅子の上に立って肩を組んで酒を飲み交わしている。

 ざっと見て店内にいるのは20人くらいだろうか?
 まだ奥にも半個室があるから、そこまでは見えないが……。

 騒がしいお祭り状態のお陰で、誰もあとから入ってきた私に注意を払っていない。
 ありがたいことだ。
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