私の彼氏は真面目過ぎる!【完】
7人目 ついに現れた私の王子様?
しかし。
そのほんの数秒後、私はその考えを撤回することになる。
《7人目》
No.4
職業:製薬会社研究職
年齢:32歳
タイプの女性:誠実で、努力を惜しまない方
最後の男性、4番さんが、私のブースへやって来た。
ビシッと決めたスーツ姿。
磨き上げた革靴。
顔は……イケメンというわけではないけれど、知的な顔立ち。細いフレームの眼鏡が、彼の聡明な顔立ちをさらに引き立てていた。
「初めまして、わたくし、結城浩太郎と申します。アドバンテージという製薬会社で研究職をしております」
まるでビジネスシーンかのような堅苦しい自己紹介で、スッと名刺を差し出した4番さ……いや、結城さん。
えっ、名刺って必要だったかな!?
私は鞄を探ってみるけれど、残念ながら名刺の持ち合わせはなかった。簡単にそのことを謝罪する。
こんな場面でも名刺って、えらく真面目な人だな――というのが、第一印象だった。
そういえば私、翔馬の名刺さえ持ってなかったもんな、と自虐的に思い出す。
そのほんの数秒後、私はその考えを撤回することになる。
《7人目》
No.4
職業:製薬会社研究職
年齢:32歳
タイプの女性:誠実で、努力を惜しまない方
最後の男性、4番さんが、私のブースへやって来た。
ビシッと決めたスーツ姿。
磨き上げた革靴。
顔は……イケメンというわけではないけれど、知的な顔立ち。細いフレームの眼鏡が、彼の聡明な顔立ちをさらに引き立てていた。
「初めまして、わたくし、結城浩太郎と申します。アドバンテージという製薬会社で研究職をしております」
まるでビジネスシーンかのような堅苦しい自己紹介で、スッと名刺を差し出した4番さ……いや、結城さん。
えっ、名刺って必要だったかな!?
私は鞄を探ってみるけれど、残念ながら名刺の持ち合わせはなかった。簡単にそのことを謝罪する。
こんな場面でも名刺って、えらく真面目な人だな――というのが、第一印象だった。
そういえば私、翔馬の名刺さえ持ってなかったもんな、と自虐的に思い出す。