私の彼氏は真面目過ぎる!【完】
 それからそろりと、個室から出る。

 手を洗いながら、心の中で叫んだ。

――やっぱりこのパーティー、ダメダメじゃん!!

 休憩タイムが終了し、いよいよ結果発表と、フリータイムがやってきた。

 ああ、誰にも選ばれていなかったら、どうしよう……。
 どれだけ内面磨きを頑張って自分に自信がついたとはいえ、誰からも見向きもされないというのは、つらいものがある。

 激しい動悸を胸に、司会者から渡された紙をゆっくり開いてみると……。
< 62 / 258 >

この作品をシェア

pagetop