私の彼氏は真面目過ぎる！【完】

――きっと、占い師の先生が言ってくれた運命の人って、結城さんのことなんだ……。

　フリータイムが終了したころには、私はそう確信していた。
　クソ真面目で、すべてが退屈とまでは言わないけど、多少退屈さのある男――結城さん。

　最終投票では迷わず彼の番号、「4番」に投票した。

「それでは、カップリングタイムです！」
　司会者が、明るく声を張る。表情もうきうきとしている。

……なんか妙に楽しげじゃない？

　妙に明るい雰囲気の司会者に首をかしげる私。

　だって、スタッフとしてはたくさんカップルが成立した方が、会社の評判という面で見れば嬉しいはずだ。

　しかし今日の男性参加者はちょっと女性なら敬遠してしまうような男性ばかり。
　カップルはほぼ成立していないはずだ。

　なのにどうしてそんなに嬉しそうなのだ？