私の彼氏は真面目過ぎる!【完】
第4章 真面目な彼氏は結婚前提!?

第一話 いい彼氏の条件:連絡がマメであること

「ひばり、おめでと~う!」

 次の週末。
 先日、私の誕生日を祝ってくれた友人たちとまたしても飲み会。
 うん、やっぱりお酒は美味しい……。
 ほとんど罪の味だ。

「結城さん、いい人そうじゃん」
「真面目っぽいよね、話聞く限り」
「名刺渡してくるとかウケる~」

 友人たちは全力で私を祝ってくれるけれど、私の心は嬉しさ半分、辛さ半分ってところだろうか。
 こんなにおいしいものを、一緒に楽しめない人とパートナーになって、大丈夫?
 嘘ついちゃってるけど、大丈夫?

 5番さんに乱暴につかまれ、転びそうになった私をしっかりと抱き留めてくれた結城さんと、あの後メールアドレスを交換した。
 トークアプリのIDを交換しようと思ったのだが、結城さんは一切SNSをしていないのだという。
 これまた今日び珍しい人だ。
 なんでも、個人情報の漏洩が怖いのだとか。

(こんな話もまた友人には大うけしたのであった。)

「そんな堅苦しい人、ひばりは初めてだね~」

 褒め言葉なのか皮肉なのかわからない言葉。

……事実なんですけどね。
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