私の彼氏は真面目過ぎる!【完】
 月曜なので残業はしないことにしている。無理やり自分の中で決めているルールみたいなものだ。
 ついだらだらと残って明日できることに手を付けだすときりがない。
 明日できることは、明日やる!
 それが私の働き方だ。
 そもそも前の職場に比べれば、残業する事務員は皆無に近い。営業部さんは夜でもほとんど仕事の延長みたいにして飲みに行っているようで、それが苦痛に感じる若手もいるようだけれど……。

「朝井さん、お疲れ様です」
 私とほとんど同時にタイムカードを押したのは、同じ事務職の花岡さんだ。私より一つ年下だが、今の職場では私の先輩にあたる。いつもおしゃれに気を抜かない美人さんだ。
「花岡さんも、お疲れ様です!」
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