それでも君を
昨日早い時間に眠ってしまったためか、朝4時に目が覚めた。



背中に感じる水沢先生の温もりのお陰で安心したらしく、いつの間にか眠ることが出来たようだ。



ついでに目覚めもスッキリといきたいところだが、そう上手くはいかない。



ゴホゴホッ



起きてから咳が止まらない上に、身体も自分でわかるくらいに熱い。



朝の回診までにはまだ時間があるし、ナースコール押した方がいいだろうか…?



ガラッ



「梨央?起きてんの?」



迷っていたところにこの声。



「あれ?コホッ、颯くん?」

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