それでも君を
2日後。



結愛とは違って、私はひとりでパソコンへと向き合った。



今日は受診日であり、このあと病院へ向かわなければならないため、あまりのんびりとはしていられないのだ。



緊張で心臓が飛び出そうなくらいバクバクしているし、パソコンを操作する手も小刻みに震えている。



ふぅーっと1度息を吐き出して、心を落ち着けた後、そっと合否確認画面を立ち上げた。



ゆっくりと画面を確認する。



391150…



392142…



“392175”



あった!!!



ほんとにある!!!



はぁ~良かったよぉ~。



身体中に入っていた力が一気に抜けて、そのまま仰向けに寝転ぶ。



希望通り第一志望校に受かるなんて、正直無理なんじゃないかと思っていた。



しばらく放心状態のまま天井を見上げて過ごした後、だんだん頭が回ってきて、今日やるべきことを思い出す。



…病院行かなきゃ。



やんわりと起き上がり、出かける準備へと取りかかった。

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