それでも君を
そんな思いがあってそう伝えたのに、本心をさらっと真ちゃんに暴かれる。



「今ちょっと強がったでしょ?」



なんで分かるの!?



図星を突かれて固まってしまう。



「気持ちに嘘つかないで、本音をぶつけてくれていいんだよ?」



あら、これはなんの話をしてるんでしょう?



体調が少し優れないことがバレてる?



それとももっと甘えてほしいってこと?



「うん、考えとく。」



とりあえず困ったら考えておくと答えるに限る。



考えとくんだ、と笑いながら真ちゃんが再びごはんを食べ出す。



やっぱり、真ちゃんにだけは伝えとくべきかなぁ…



とはいっても、なんて伝えたらいいのかわかんないけど…



伝える言葉も伝えるタイミングも見つけられず、そのまま時間は過ぎていった。

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