それでも君を
答えながら椅子に腰かける私を観察しつつ、さらに追加で香織から質問が飛んできた。



「今日熱ないよね?」



香織は私の病気の事を知っている。



知った上で仲良くしてくれているいい奴なのだ。



そして、ここにいるみんなは医学を勉強している仲間。



当たり前のように医者っぽい質問が出てくる。



「ない、と思う。」



「じゃあ肺炎、じゃないか…。」



それは私も考えた。



けど、肺炎ならもっと熱出たりとかあってもいいはず。



じゃあ、なに?



中途半端な知識がついているため、怖い考えばかりが浮かぶ。



肺か…それとも心臓…?

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