それでも君を
「あっ、待って。僕ずっと付いててあげられないし、時間大丈夫なら付き添ってあげてくれないかな?ちょっと倒れないか心配な状態だから…」



…私ってそんな状態なの?



昨日颯くんからの説明を受けそびれたままだから、いまいち自分の体調のことを把握しきれていない。



「…やっぱりこの子大丈夫じゃないですよね!?
あ、私は時間あるので、いくらでも付き添います!」
 


「ありがとう。…で、梨央やっぱりいつもと違う?」



3人でゆっくりと病院へ向かって歩き出すと、すぐに真ちゃんによる情報収集が始まった。



うわ、香織、余計なこと言わないでよ…?



「違うように思います。ぼーっとしてるというか、やっぱりどこか体調悪そうで…。ちょっと心配です。」



これは朝の会話のこと言ってるよね、きっと。



「そうなんだ。他に気付いたこととかある?梨央自分で言わないから、なんでも教えて?」



「気付いたことというか、さっき自分で言ってたんですが…頭痛がするみたいです。」



真ちゃんからのお願いに真摯に答える香織。



まぁ、香織の性格からしてそうなるとは思ったけど…



それ私の個人情報~!



簡単に暴露したらダメなやつ!

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