それでも君を
「香織ちゃんからも説得してあげてくれないかな?」
話していいよね?と一度私に断りを入れて、真ちゃんが再び口を開く。
「梨央、薬の影響でずっと便が出てないんだよ。お腹も張ってきてるし、便秘薬飲んでも効かないから、今日出なかったら浣腸して無理矢理出そうって言ってたのに、ここに来て拒否してるってさっき看護師さんから連絡来て…」
逸る気持ちと連動するように、真ちゃんが一気に香織へと説明する。
「あー、なるほど。」
「ね?嫌でしょ?」
「便秘は放っておくと怖いんだよ!」
板挟みにされる香織。
「いや、どっちの気持ちも分かりますね。梨央のためを思って考えている水沢先生の気持ちも、出来ればやりたくないからもう少し我慢したいっていう梨央の気持ちも。」
冷静な香織の分析に、ヒートアップしていた室内が徐々に落ち着きを取り戻す。
「でもごめん、梨央っ。私たちはもう医療者側の人間だから…。冷静に判断して、受けた方がいいと思う。」
話していいよね?と一度私に断りを入れて、真ちゃんが再び口を開く。
「梨央、薬の影響でずっと便が出てないんだよ。お腹も張ってきてるし、便秘薬飲んでも効かないから、今日出なかったら浣腸して無理矢理出そうって言ってたのに、ここに来て拒否してるってさっき看護師さんから連絡来て…」
逸る気持ちと連動するように、真ちゃんが一気に香織へと説明する。
「あー、なるほど。」
「ね?嫌でしょ?」
「便秘は放っておくと怖いんだよ!」
板挟みにされる香織。
「いや、どっちの気持ちも分かりますね。梨央のためを思って考えている水沢先生の気持ちも、出来ればやりたくないからもう少し我慢したいっていう梨央の気持ちも。」
冷静な香織の分析に、ヒートアップしていた室内が徐々に落ち着きを取り戻す。
「でもごめん、梨央っ。私たちはもう医療者側の人間だから…。冷静に判断して、受けた方がいいと思う。」