それでも君を
「大丈夫だよ。頑張れー。」



そんな言葉しかかけてあげられない。



結局泣きながら、聴診、吸入と頑張った心海ちゃん。



その後は泣き疲れてコテッと眠ってしまった。



小松先生から寝ている間に聴診するように言われ、グループメンバーと一緒に起こさないようそっと診察する。



「どうだったかな?」



他のグループメンバー二人は、小松先生からの問いになんて答えようか悩んでいる様子だ。



「…少しのきっかけでまたすぐ発作になりそうな感じがします。もうしばらく安静にして様子をみるべきかと。」



聴診にちょっとだけ自信のある私が、自信なさげに答える。



「俺もそう思うよ。」



少し間を置いて、小松先生から同意と笑顔を頂いた。



良かった…間違ってなかった…

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