それでも君を
なんだかんだ言って、真ちゃんは私に甘い。



拒否することもできるのに、ちゃんと一緒にベッドに入るために着替えに行ってくれるんだもん。



「よいしょ、っと。」



部屋へと戻ってきた真ちゃんが私の隣へと寝転ぶ。



私の後ろから手を回し、ギュッと抱き締めてくれた。



「身体熱いなぁ…」



心配そうに呟く。



耳元で聴こえる真ちゃんの声と温もりに、心が段々と安心していくのが分かる。



「もっとこっちおいで。」



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