それでも君を
真ちゃんとふたり。



のんびりとした昼下がり。



最初は自宅安静がすごく残念に思えていたけど、ふたりでのんびりと過ごす空間はとても居心地が良くて、これも悪くないな、なんて思い出す。



真ちゃんといられれば、どこで過ごすかなんて大した問題ではないみたいだ。



テレビの前でパソコンを広げ、医学書と格闘しながら何やらカタカタと打ち込んでいる真ちゃんの後ろで、ぬくぬくとソファーに寝転んでいる私。



真剣にパソコンへと向かう真ちゃんの後ろ姿をのんびりと眺める。



愛しいなぁ。



そんな感情が自然と溢れ出てしまう。



段々と構ってほしくなってきて、つんつんと後ろから肩を触ってみた。



「んー?」


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