それでも君を
と思ったら、正直に気持ちを伝えたからだろう、あれ?と首をかしげる。



「熱下がったかなーと思ったんだけどな。やっぱりまだある?」



ニヤッと笑いそんなことを言う真ちゃんを、もう、と軽く叩く。



ごめんごめん、と真ちゃんが笑う。



少し怒って見せたけれど、その笑顔につられて私も笑ってしまった。



「ケーキ買ってきたんだ。一緒に食べよう。」



「うんっ!」



些細なことで泣いたり笑ったり、恋愛というものはとても面倒臭く、とても楽しい。


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