それでも君を
episode10*
国家試験が段々と近くなってきて、実習の合間に試験に向けての勉強をすることが多くなった。
今日もひとり、黙々と自習に励む。
すると、隣の席に何やら疲れた様子で腰掛ける人影が、チラッと眼の端に映り込んだ。
「お疲れー。」
ノートから顔を上げずにその人物に声をかける。
「…うん。」
あれ、元気がない…
歯切れの悪い返事をして机の上に突っ伏す彼女。
そんな彼女を放っておくことが出来ずに、手を止めて様子を伺った。
今日もひとり、黙々と自習に励む。
すると、隣の席に何やら疲れた様子で腰掛ける人影が、チラッと眼の端に映り込んだ。
「お疲れー。」
ノートから顔を上げずにその人物に声をかける。
「…うん。」
あれ、元気がない…
歯切れの悪い返事をして机の上に突っ伏す彼女。
そんな彼女を放っておくことが出来ずに、手を止めて様子を伺った。