それでも君を
!!



スマホの画面に写し出されていたのは、颯くんの名前だ。



えっ、これは颯くんまたエスパーなの!?



まさか香織連れてこいって連絡!?



少しドキドキしながら通話ボタンをタッチする。



「も、もしもし…?」



“あ、梨央?まだ学校にいる?”



「うん、勉強してた。」



なんだろう…?



“そっか…。あのさ、悪いんだけど、水沢熱出して寝てるから迎えに来てやってくんない?”



「えっ!真ちゃんが…!?」



“うん。疲れてたところに患者さんの風邪もらっちゃったみたいだな。”



そうなんだ…



気になる患者さんがいるとかで、最近忙しそうだったから…



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