それでも君を
聞いて、くれるの…?



「なんかあったか?」



颯くん、こんなときに優しくするのずるいっ。



「クラスの、子に、また、サボりだって、言われて…」



少し喋っただけでも息が上がる。



「そんなことだろうと思った。梨央の病気、見た目だけだと元気そうに見えるからな。」



良かった、颯くんが分かってくれて。



「だけど!」



「ダメなことはダメだからな!どんな理由があってもしっかり自分で判断すること!それに真夏の日差しを浴びるのも良くないって俺言ったよな?」

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