それでも君を
「…和むので、大丈夫、です。」



和むって…香織もほんとは診察怖かったりするのかな…?



「そっか。よし、じゃあ服少しだけ持ち上げてくれるかな?」



香織が作ったスペースへ、躊躇なく颯くんの手が入っていく。



颯くんが聴診を始めたので、一気に診察室が静かになった。



香織はというと、ただ静かに呼吸を繰り返している。



すごい。



私には到底真似出来ないよ…



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