それでも君を
「はいはい、強がりはいいから。じゃ、次採血しよっか。」



隣でいじける私にはお構いなしに、さらっと採血も終了。



颯くんもスムーズに診察が進んでやり易そうだ。



「あと、インフルの検査、頑張ろう。」



うわー、私は見てるだけで無理だよ…



そんな気持ちになっていたら、颯くんから思わぬ指令が。



「梨央、軽く頭押さえてあげて。」



「えっ?私…?」



「そう、あなたです。」



当然だろ、と目配せされる。



< 284 / 604 >

この作品をシェア

pagetop