それでも君を
「嫌ならここでやっちゃおうよ。大丈夫なら病院行かなくていいからさ。」



え~、それはそうかもしれないけど…



「なんで…?今までやったことないじゃん…」



そうだよ、今まで見逃してくれてたのに…



まぁ、真ちゃんがダメだと判断したら、すぐ病院に連れて行かれてたってのもあるのかもしれないけれど…



「だからお仕置きでしょ?梨央にはそれが一番効くって、

あっ……」


急に真ちゃんが口をつぐむ。



効くって…?なに…?



その瞬間ハッと気付く。



「…まさか、颯くんの指示…?」



「あぁ~、やっぱり僕には無理だったなぁ~」



急に真ちゃんのテンションがいつも通りに戻った。



< 309 / 604 >

この作品をシェア

pagetop