それでも君を
「それより、真ちゃん熱何度だった?」



咄嗟に話題を変更する。



「僕はもう平熱だよ。…昨日はありがとね。ごめんね、お世話させちゃって。」



そんな…



「いつも、私がしてもらってるんだもん。真ちゃんを看病出来て、ちょっと嬉しかった…というか、可愛かった…」



思い出したらニヤけちゃう。



「なに?可愛かったって…?」



どうやら本人は記憶にないらしい。



「えっ!あー、なんでもないよ。」



そう答えてまたニヤける。



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