それでも君を
ダメだ…



もう従おう…



腕組みして立つ颯くんの視線に押されるように、ゆっくりと白衣に手をかけ、ボタンを外す。



森谷先生はといえば、何が始まるのだろうとわくわく顔で近くの椅子に腰を下ろしている。



パサッと服を肩から落とすと、腫れ上がった腕が露になった。



「うわー、腫れてんねー!」



森谷先生が目をクリクリさせて覗き込む。

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