それでも君を
「…分かりました。」



まだ若いという点が引っ掛かり、引き受けるのを一瞬躊躇したが、まぁ、断れるはずもないわけで…



「うん、メンタルケアも含めてよろしくね。」



私の返事に満足したらしい上級医は、朗らかに私の肩をぽんぽんと叩き、部屋から出ていく。



その姿を一礼と共に見送って、私は改めて渡された資料へと向き合った。



メンタルケア、か…。
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