それでも君を
大丈夫だと言いながら、起き上がろうとしてくれた彼女を制止する。



今は動かず安静に、が大切なのだ。



元通りベッドへと寝かせた後、改めて自己紹介を挟む。



「これから恵那ちゃんを担当させてもらうことになった立川梨央です。」



深々と頭を下げる。挨拶は大切だ。



「…よろしく、お願いします。」



寝たままペコッと頭を下げ返してくれた恵那ちゃん。



いい子そうな雰囲気が伝わってくる。
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