それでも君を
そんな出会いから始まった私と恵那ちゃんの闘病生活。



あの日から私は、少なくても朝、夕と2回彼女の病室を訪れることを欠かさなかった。



時にはお昼にも顔を出したりして、逆に恵那ちゃんに心配される程…。



そのくらい、彼女のことは気にかけていたし、気にかけるようにしていた。



その選択によって犠牲にされることももちろんあったけど、心の隅に押しやり、考えないようにコントロールした。



代償はいずれ訪れることになるのだが、この時の私はそんな先のことまで考えてもいなかった。


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