それでも君を
真ちゃんに颯くんにも伝えていいと言ったのは私なので、恵那ちゃんの話を颯くんが知ってても特に驚きはない。



「まぁ…ね。」



驚きはないけど、なんだか居心地が悪くて、素っ気ない態度をとる。



「とりあえず水沢とは仲直り出来たみたいでよかったけど、…それまで相当無理してたんだろ?」



すべてを見透かしたような颯くんの目。



その目をしっかりと見つめ返して、謝る。



「…してた。ごめんなさい。」



「おお、珍しく素直だな。」



いつものように言い訳されると思っていたのか、颯くんが驚いている。


< 533 / 604 >

この作品をシェア

pagetop