それでも君を
「ぎゅーっと全体が痛い感じ…?波があるような…?」



真ちゃんへ身体のことを説明するのが随分と上手くなったと自分でも思う。



「そっか…。触診してもいい?」



無理矢理やらないところがとても真ちゃんらしい。



「…うん。」



とりあえず診ないと分からないもんね。



「よし、じゃあ上向いて…ちょっと膝曲げて…そうそう。」



あ~…



痛い。上向くと余計に…



「痛い?ごめんね。」



ちょっと押すよ、との声かけの後、診察が始まる。

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