それでも君を
「…うっ。」



「ごめんごめん。痛かった?…はい、いいよ。」



服を整え、すぐさま横になってうずくまる。



この体勢がいちばん楽だ。



真ちゃんはといえば、すくっと立ち上がって、どこかへ消えてしまったかと思ったのも束の間、手に体温計を持って戻ってきた。



「熱測ろ。」



はい、と渡された体温計を黙って脇へと挟む。



「吐き気はある?」



その間も続く問診。

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