それでも君を
「うーん…ちょっと気持ち悪いくらい。まだ吐いてはない。」



「そっか。痛いのはいつから?」



「お腹痛くて起きたから、朝…?トイレ行っても治らなくて、あとは真ちゃんがお風呂から出てくるの待ってって感じ。」



「うん、じゃあ気付いてから時間はそんなに経ってないね。ちゃんと言えて偉いじゃん。」



よしよしと真ちゃんが私を甘やかす。



ピピピピッ



問診されているうちに体温の計測が終わったようだ。



「見せて?」



自分でもチラッと確認して、そのまま真ちゃんへと手渡す。

< 559 / 604 >

この作品をシェア

pagetop