それでも君を
「入院になるほどヤバイの?あー私の患者さんたちどうしよう…って思いました。」



これで満足でしょうか。



素直な気持ちを吐き出すと真ちゃんが笑顔で頭をなでてくれた。



「さすがやればできる子。」



もう、すぐ子ども扱いするんだから。



そう思いつつも、触れられたことが少し嬉しい。



照れながら乱れた前髪をさっと直した。






今日は土曜日。



本来なら当直もなく、平和な2連休の予定だったのに。



そんなことを考えながら真ちゃんに連れられて病院へと向かう。
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